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秦香蓮

宋代の名裁判官、包拯(ほうじょう)が活躍する京劇のお芝居の一つ。
中国では有名な人物で、包公(バオコン)と呼ばれています。
昼は陽(人の世)を裁き、夜には陰(あの世)を裁くという人離れしたキャラクター。


『秦香蓮』 1

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            天津京劇院  張学敏 飾 秦香蓮

秦香蓮は3年前科挙を受ける為に都へ行ったまま戻らない夫、陳士美を探す為、
幼い子供2人を連れて都までやって来た。
しかし、ある旅館の前で母子3人は疲労の為、倒れこむ。
それを見た旅館の主、張三陽は3人を哀れみ旅館の中へ招き入れる。
張は香蓮にどこから来て何しに来たのかと尋ねる。
香蓮は夫を探しにきたのだと答える。
話を聞いた張は、彼女の夫が3年前、この旅館に泊まり、
ついに科挙に主席で受かって役職に付いたと言う。
香蓮母子は喜ぶが、張は更に付け足してこう言った。
「陳士美は今皇女の夫だ」と。
香蓮は悲しみ、今すぐ夫に合いたいと言う。
張は母子を陳の下へ連れて行ってやろうと約束する。

張に連れられて夫の住む屋敷までやって来た香蓮3人は、
故郷から親戚の者が尋ねて来たと言って、陳士美に合わせて欲しいと、
門番に頼むが、陳は公務が忙しいから合う事は出来ないと、
金を渡して追い返そうとする。
しかし、香蓮はそんな金は要らないと門番につき返す。
そして門番の自分を見下した言葉に怒り、
「私がこの家の主の第一夫人だ」と言って陳になんとしても合わせるようにと迫る。

          
秦香蓮_c0090800_2145199.jpg

                   吴凡 飾 陳士美

とうとう夫に再会出来た香蓮母子だが、陳は我が子の泣いてすがる姿にも
心動かされることなく、屋敷から3人を追い出してしまった。
門前で待っていた張は怒り、宰相に訴えようと母子を連れて行く。


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by xiao-mei | 2007-01-30 21:49 | 好戯 秦香蓮

京劇好きの自言自語


by xiao-mei
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