四郎探母 回令 3
2006年 10月 17日
許された四郎は銀安殿から連れられて出て行きました。
太后は許しはしたけれども、今だに怒っています。
公主は太后が子供を返してくれないので、気が気ではありません。
大国舅 「あなたたち母娘の仲なんだから、やーんわりと話をもっていって、
詫びればすむことだよ」
公主 「そんなんで大丈夫かしら」
「試してみよう、おいでおいで」
公主は太后の左側に跪くと、ご機嫌をうかがいます。太后はフンと右側を向いて
とりあいません。
公主 「だめだわ」
大国舅 「公主、慌てない、慌てない。もう一回」
公主は今度は右側に跪きました。
公主 「お母様、どうして無視されるの?
いいわ、私、もう一回お母様にご機嫌ようといいますから」
その様子がおかしかったのか太后はクスリと笑いましたが、それでも取り合おうとしません。
公主 「伯父様方、まだ駄目だわ」
大国舅 「うーん、左右から駄目なら真ん中からやったらどう?」
公主 「え~、私もう足が痛いわ」
二国舅 「公主、笑顔で謝ったらいいんじゃないの。
あなたが笑ってたら太后も笑い出すかも。
太后が楽しけりゃ、皆も楽しい、それで終わりさ!」
公主 「じゃあ、やってみるわ」
公主は太后の前に跪き大声を張り上げます。
公主 「お母様、怒らないでください」
大、二国舅も一緒になって言います。
公主 「ご機嫌如何~?」
すると太后が笑い出しました。ようやく太后も許してやろうと子供を公主に預けます。
公主は太后から子供を受け取ると銀安殿から出て行きました。
外には着替え終えた四郎がいました。そして公主に深く礼をします。
そして夫婦揃って銀安殿に行き、太后の前に跪きます。
太后 「楊四郎、そなたはこれから北天門を守りなさい、
よくよく仕えるのですよ。
もし、又母親に合いに行ったら
その時は首は繋がっていないと思いなさい」
四郎 「ありがとうございます」
公主 「お聞きになった?
母后はあなたに北天門を守るようにお命じになったけど、
それでもまだお義母さまに会いに行きたい?」
四郎 「そうしたらどうする?」
公主 「その時はもっと早く帰ってくればいいのよ」
そうして四郎は北天門へと兵を引き連れて行きました。
耿其昌 飾 楊四郎 李維康 飾 鉄鏡公主
四郎探母 終幕
太后は許しはしたけれども、今だに怒っています。
公主は太后が子供を返してくれないので、気が気ではありません。
大国舅 「あなたたち母娘の仲なんだから、やーんわりと話をもっていって、
詫びればすむことだよ」
公主 「そんなんで大丈夫かしら」
「試してみよう、おいでおいで」
公主は太后の左側に跪くと、ご機嫌をうかがいます。太后はフンと右側を向いて
とりあいません。
公主 「だめだわ」
大国舅 「公主、慌てない、慌てない。もう一回」
公主は今度は右側に跪きました。
公主 「お母様、どうして無視されるの?
いいわ、私、もう一回お母様にご機嫌ようといいますから」
その様子がおかしかったのか太后はクスリと笑いましたが、それでも取り合おうとしません。
公主 「伯父様方、まだ駄目だわ」
大国舅 「うーん、左右から駄目なら真ん中からやったらどう?」
公主 「え~、私もう足が痛いわ」
二国舅 「公主、笑顔で謝ったらいいんじゃないの。
あなたが笑ってたら太后も笑い出すかも。
太后が楽しけりゃ、皆も楽しい、それで終わりさ!」
公主 「じゃあ、やってみるわ」
公主は太后の前に跪き大声を張り上げます。
公主 「お母様、怒らないでください」
大、二国舅も一緒になって言います。
公主 「ご機嫌如何~?」
すると太后が笑い出しました。ようやく太后も許してやろうと子供を公主に預けます。
公主は太后から子供を受け取ると銀安殿から出て行きました。
外には着替え終えた四郎がいました。そして公主に深く礼をします。
そして夫婦揃って銀安殿に行き、太后の前に跪きます。
太后 「楊四郎、そなたはこれから北天門を守りなさい、
よくよく仕えるのですよ。
もし、又母親に合いに行ったら
その時は首は繋がっていないと思いなさい」
四郎 「ありがとうございます」
公主 「お聞きになった?
母后はあなたに北天門を守るようにお命じになったけど、
それでもまだお義母さまに会いに行きたい?」
四郎 「そうしたらどうする?」
公主 「その時はもっと早く帰ってくればいいのよ」
そうして四郎は北天門へと兵を引き連れて行きました。
耿其昌 飾 楊四郎 李維康 飾 鉄鏡公主
四郎探母 終幕
by xiao-mei
| 2006-10-17 11:44
| 好戯 四郎探母