『棒縛』

毎年8月に地元で薪能が行われるのですが、
今年の狂言は「蚊相撲」。で演じるのは野村万蔵家の皆様。
ずっと「蚊相撲」は見たいと思っていたし、しかも万蔵家。
これは行かねばなるまいと、チケットを購入しました。


12年前にこの野村万蔵家と中国戯曲学院は芸術交流があり、
その時に『附子』と『棒縛』が京劇に改編されて北京で上演されたのでした。
上演された、というか、学院の創作教科の実験的な発表会でした。
私が観たのは『棒縛』でした。



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     単靖  飾  二菅家(次郎冠者)   李永志  飾  大菅家(太郎冠者)
         
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                             韓勝存  飾  老爺(主)

  1997年5月19日  北京工人倶楽部

 
 『棒縛』
  自分が外出すると家来たちが酒を盗み飲みすると思った主人は
  太郎冠者を呼び出して次郎冠者の両手を棒で縛り付けさせ、
  次には太郎冠者の両手も縛り付けてしまう。
  主人はこれで安心だとばかりに出かけて行く。
  両手を縛られた二人はよけいに酒が飲みたくなり、互いに酒を
  飲ませる方法を思いつき、代わる代わるに酒を飲みあう。
  そのうちに主人が帰ってくる・・・・

  
この『棒縛』は狂言の中でもポピュラーなもので、
何度か観た事もあったのであらすじは知っていましたが
一体どんな風になるのだろうと思っていました。
狂言での二人のこっけいな動きが、京劇ではアクロバティックな動きになり、
京劇にしても十分、それ以上に楽しめました。
だた最後に着物みたいな着物(?)を着た学生が
「終幕」と書かれたボードみたいな物を持って現れ、
「さよなら」とたどたどしい日本語を言って幕が引かれました。
なんだ、あれは!?と、最後がそれだったのでその方が印象に残ってしまいました・・・・
老爺を演じた韓さん、今は北京京劇院の若手老生で今秋の「京劇フェスティバル」で来日、
『呂布と貂蝉』の中で王允を演じます。
大物になったものです・・・・


この頃は戯曲学院も日本の伝統芸能との交流が盛んでした。
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by xiao-mei | 2009-07-01 21:51 | 好話

京劇好きの自言自語


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